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随分ご無沙汰しておりました。これから晩夏に遡って過去3ヶ月のレポートを順次いたします。
今は北米神経学会(Society for Neuroscience: SFN)に参加するためにサンディエゴにおります。北米という名がついていても、これは世界中から参加者のある脳神経関連の学会で、一時期は4万人程度の方々が一堂に集まる世界でも最も大きな会合の1つと言われていました。コロナパンデミックや色々な要素があって最近は参加者がやや減ったと思うのですが、詳細は本会議の途中、後にまたレポートいたします。 私どもの先端国際精神医学講座の大学院生2名はどちらもポスター発表のために参加しており、頑張ってもらいたいものです。前にも書きましたが、大学院生の教育として最初にまず小さいがトップクオリティの会合に出てもらいあるべきスタンダードを学んでいただくことが必須ですが、非常に大きな学会に出て、広い視点を見ることも大事だと思っています。このバランスを持つために、この北米神経学会の参加が大学院生の諸君にとって良いものであることを願っています。 サンディエゴはメキシコに近い地で、晩秋でも暖かい日差しが期待されるところです。残念ながら今年はずっと雨続きらしいです。
2025年11月17日


2025年夏、東京その2:上智大学の先輩方、同級生と
京都大学の仕事は、2011年より熱意持って取り組んでおります。嬉しいことに、最近では京都大学での知人、友人が増えて本当にありがたいことです。日本の拠点は前述のように今も東京なので、母校東京大学に関わるものが今でも日本の活動では一番多くなるのですが、100%のエフォートを持つ...
2025年8月19日


2025年夏、東京その1:東京大学医学部の同窓会
今年の夏、沖縄での講演会2つ含めて、いくつかの講演と学術的会合のために日本にゆきました。沖縄に加えて、京都での活動もすでにご紹介しました。最後に、私の日本での拠点である東京での2つの出来事をご紹介いたします。 今日は、私の母校である東京大学医学部1990年卒クラスの同窓...
2025年8月18日


2025年夏、京都:教室員の方々、新しい大学院志望者の方と
今年の夏、沖縄のあとは、京都でした。国内線といっても米国では私の街ボルチモアからサンフランシスコだと6時間はかかりますので、南国沖縄からでも大阪伊丹空港まで本当にすぐ着いてしまいました。 京都ですべき大事なことはたくさんあります。1つ目は、現在の大学院生の方とゆっくりお話し...
2025年8月18日


夏の沖縄:40年ぶりに
この夏、骨免疫学会の招待基調講演、沖縄科学技術大学院大学のセミナー、と仕事ではありましたが、沖縄に行くことができました。人生で沖縄は2度目です。最初に行ったのは1987年夏でしたでしょうか、医学部同級の友人たちと行きました。沖縄本島に加えて与論島にも参りました。学生の頃でし...
2025年8月18日


Body-Brain axisその2: 沖縄科学技術大学院大学を訪問しました
第10回日本骨免疫学会にて招待基調講演を行った次の日は、 沖縄科学技術大学院大学 に参りました。高名な研究機関でありその名前は知っていたものの、自分との関係で何かを考えたことは全くなかったのですが、ご縁あり訪問できました吉田富先生が セミナー のホストもしてくださいました。...
2025年8月18日


Body-Brain axis: 第10回日本骨免疫学会に参加してきました
早いもので日本はそろそろお盆明けの頃でしょうか。夏のうちに、この夏に経験したメッセージを出したいと思います。なので、今週は少なくとも3つ、可能なら5つの新しいメッセージを掲載したいと思います。 第10回日本骨免疫学会に行ってまいりました。これは私の長年の友人である東大の高柳広くんが理事長をする学会です。今回は、北里大学の山岡邦宏先生が会長で、沖縄県名護市の万国津梁館で開催されました。今年の3月7日のレポート「 令和からの贈り物 」でも少しご紹介しましたIC2NEMOというウィンターカンファレンスは、この日本骨免疫学会と連携しつつも、新しく独立したカンファレンスとして運営していることもあって、日本骨免疫学会を運営する先生がたとは近年ご縁が増えました。そうしたご縁のなかで、臨床精神医学、神経科学の専門家である私がこの学会にも関与する意義を話し合うことも増え、その結果として、今回招待基調講演者として参加させていただくという機会を得ました。 さてなぜ私が骨免疫に関与する意義があるのか? 1つ目。骨と免疫との関係を大きくハイライトしたのは上記高
2025年8月17日


令和からの贈り物:国境の長いトンネルを抜けると雪国であった
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった」という美しい3文。白くなった夜の底、とはなんとも素晴らしい。著名な川端康成の小説「雪国」のオープニングだ。この美しい情景は、長い清水トンネルを抜けた新潟県湯沢町土樽駅のもので、僕は小学校...
2025年3月7日


神戸医療産業都市(KBIC)での講演会
1月22日に東京で日本医療政策機構 (HGPI) での基調講演を行った後はすぐに大阪に移動でした。23日の朝に、我々のジョンズホプキンスにての発見に基づく創薬プロジェクトの会議があったのち、午後には神戸に移動となりました。阪神高速5号湾岸線からの眺めは大変よく、海と六甲山の...
2025年3月5日


日本医療政策機構 (HGPI) 主催の専門家会合にての基調講演2025
2025年1月に日本に行ったことは先日のメッセージに書きました。 最初の仕事は、1月22日に日本医療政策機構 (HGPI) 主催の専門家会合「個別化精神医療の実現に向けて求められるイノベーション」にて基調講演をすることでした。この会合はオンラインも一部含むハイブリッド方式に...
2025年3月5日


ジョンズホプキンス大学における、京都大学医学部生のクラークシップ
2024年8月26日のメッセージ「私の日本での活動2024年(その1)」にて、日本と関わった私の活動の1つは、「学生の方の指導、交流」であるとご紹介しました。昨年は東京大学から2名、京都大学から1名の方をジョンズホプキンス大学における私の教室にて受け入れ、すでに東大の佐藤くんの報告書のリンクを貼ってご紹介いたしました。東大からの2人目は私の学生時代に多くの時間を過ごした東大医学部鉄門スキー部の後輩でもある末尾光多くんでした。彼は循環器に興味を持っておりましたが、そうした方にこそ精神医学、脳科学のプレシジョンメディスン(precision medicine)を学んでもらいたいと思い、循環器内科学と精神医学にまたがった実習をやってもらいました。彼と一緒に勉強したことは、後日精神医学、脳科学のプレシジョンメディスンについて書くときに触れたいと思います。 というわけで、今日は京都大学から昨年秋ジョンズホプキンス大学の私の教室に来てくださった、医学部4年生の和泉雄大くんのことをご紹介いたします。彼は、精神疾患や神経科学へのダイレクトな関心を持っている方。大
2025年2月27日


停電
さて、昨日今日とメッセージが書けるのは、停電のために色々なことができなくなったため、予定外の時間ができたことにもよります。 停電、なんで? 家の周りに強風が吹いて、多くの木が折れたり倒れたりして、電気が全く来なくなってしまいました。こんなことがアメリカではしばしば起こります。日本のインフラって本当に素晴らしいです。 私の住んでいる町は、首都ワシントンに隣接し、相互に首都の都市群を形成する都市であり、日本の首都東京に隣接する川崎市と姉妹都市です。というわけで、「都会」なんですけどね。困ったものです。結局26時間にわたった停電は先ほど終了し、日常生活が戻りました。こんな時に、日常生活の大事さ、そのありがたさを感じます。 次回からは通常のメッセージに戻り、1月後半から2月初めに日本にて行った講演や主催したウィンターカンファレンスのことを数回に分けてご紹介する予定です。よろしくお願いいたします。 さて、今日の写真は私の家からすぐのところで、折れかかった木が主要道路をもう少しで塞ごうとしている、真っ暗闇の街の姿。ちょうど月あかりの明るい日で、車のライト
2025年2月21日


大変遅ればせながら2025年のご挨拶:キャリアの折り返し点にて
大変遅ればせながら、2025年、おめでとうございます。 今年は新年のご挨拶が1か月半も遅れてしまいました。 言い訳をするなら、昨年の12月にコロラドのスキー場で、スノーボーダに激突され、意識障害、記憶障害(脳震盪による一過性の症状)によりスキー場から救急病院に搬送されたこともあり、リハビリ期間があったこと。そして、充分なリハビリ期間も取れないまま引き続いて、日本でいくつかの講演会やウィンターカンファレンスの主催をしないといけなかったことで、バタバタしていたことがありました。ともあれ、1月後半から2月初めの日本滞在を終え現在アメリカに戻り、ようやく通常の生活が戻ってまいりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 ここ1、2年は、過去20年間強のキャリアを見直し(具体的には10年ごとに次のページをひらくようにしているので、その20年間は2つの期間に分けられます)、今後に向けての色々な整理をしておりました。医学、医療は日々が「継続的な勉強」であり、その意味ではキャリアとはマラソンに似ていると思います。どこかでケジメをつけてマラソンの折り返しをしよ
2025年2月20日


私の日本での活動2024年(その2)
私の日本での活動について、主要な4つのうち、(1)学生の方の指導、交流、(2)学術会合、シンポジウムについて、前回ご紹介しました。今日はその2として(3)日本語での出版、並びに(4)研究についてご紹介します。 出版 ジョンズホプキンスの本を翻訳することを主にしています。私のもとで勉強してくださった日本出身の精神医学関連の先生方との共同作業の結果です。 2019年に刊行された『マクヒュー/スラヴニー 現代精神医学』(みすず書房)は、ジョンズホプキンス大学病院の精神神経医学領域での中心的考え方を紹介した教科書の邦訳です。その内容を実際の臨床現場に即したかたちでまとめた書の邦訳が、今年刊行されたばかりの『システマティック臨床精神医学』(中外医学社)です。「読者への手引き」をぜひご覧ください。これは出版社からもオープンリンクになるとのことです。 現代は「プレシージョンメディスン」の時代とされ、多くの医学医療領域がこの考え方を通して大きく発展していますが、精神神経医学領域ではこれが立ち遅れています。そのためには、生物医学的な研究、脳科学を徹底的
2024年8月28日


私の日本での活動2024年(その1)
今日は私の日本での活動についてご紹介いたします。主要なものは4つに分けられるかと思います。それらは、(1)学生の方の指導、交流、(2)学術会合、シンポジウム、(3)出版、並びに(4)共同研究です。今日はその1として、最初の2つをご紹介します。 学生の方の指導、交流 京都大学の大学院生(博士課程)の指導を行っています。今は、2名の方に対して指導教官をさせていただいております。私たちの講座では、京都大学での経験とジョンズホプキンス大学での経験を有機的にもってもらった結果としての学位となることを目指して、教育プログラムを持っています。 私の母校東京大学医学部に対しては、パンデミックもあったことで断続的ではあるものの、本間典子先生(国立看護大学校教授)のリードにて過去15年にわたって、現役の医学部生の方々と、国際的な医学医療のことや脳を中心とした全身にたいする医科学について年に1度ほどざっくばらんにお話しする会をもってきました。本間さんはこれを「ATP」の会と名付けてくれています。今は現役の医学部生とすでに卒業した若手、中堅医師からなる緩やかなネ
2024年8月26日


大学院生の方々への教育:キャリアの最初に世界のフロントライン、トップに触れましょう
昨年12月1日に、大学院生2名を今年4月からお迎えすることになったことを書きました。早いもので、彼らもそうした新しい生活を始めて4ヶ月近くを過ごしたことになります。その2名の方々の活躍は、私たちの講座のポストパンデミック時代を象徴してくれるものです。 ...
2024年7月25日


新しい翻訳本が出版されました!『システマティック臨床精神医学:4つの多元的観点による治療体系化』です。
先月末に、私が監修で関わった、我々のチームによる新しい翻訳本が出版されましたので、ご連絡いたします。この本は、ジョンズホプキンス大学精神医学部門における考え方の基本となっている『マクヒュー/スラヴニー 現代精神医学 The Perspectives of Psychiatry』(これは、すでにみすず書房から 2019年に出版されています。こちらもぜひご覧ください!)を、実際の臨床現場に即した形でわかりやすくまとめた “Systematic Psychiatric Evaluation: A Step-by-Step Guide to Applying The Perspectives of Psychiatry” を翻訳したものです。実際の翻訳にあたってくれた方々は、ジョンズホプキンス大学に留学されたり、学位を取られた日本の精神科の先生方です。素晴らしいお仕事をしてくださったと信じております。中外医学社より『システマティック臨床精神医学:4つの多元的観点による治療体系化』として出版しました。 精神神経科臨床においてはThe Diagnosti
2024年7月23日


2023年の活動をふりかえって
私が住むボルチモアは美しい街で、春が訪れると1、2ヶ月間は、少しずつ違う種類の花が咲き乱れます。その間に突然暖かくなって、新緑を迎えます。まだ緑はないのですが、毎日気がつくと違う花が咲き始めていて驚かされます。 2024年のメッセージを書き進めるにあたり、まずは昨年2023年の我々の活動について振り返りたいと思います。パンデミックの終結に伴い、久しぶりに何度か日本で活動することができました。多くの皆様に感謝いたします。 昨年7月には第64回日本神経病理学会総会学術研究会・第66回日本神経化学会大会合同学会にて基調講演をさせていただきました。他の基調講演者であったアルツハイマー病研究の権威でおられる東京大学の岩坪威先生、質量分析の世界的パイオニア・リーダーでおられる島津製作所の田中耕一先生ともお話しでき、学会リーダーの先生方、学会参加の方々と多方面の交流ができ、多くの知人と久しぶりの再会ができましたことが本当に嬉しかったです。「融合」ということを大事にされた学会であったため、「Mind the Gap」のスローガンで臨床と基礎を有機的に繋げ
2024年3月29日


本年、2024年もどうぞよろしくお願いいたします
今年は年の始めに日本で多くの難しいことが起きたので、新年のご挨拶をためらっているうちに3月になってしまいました。ちょうど1月末から2月にかけて、日本でワークショップ主催に関わっていたことと、南アジア、中東などへの出張があり、機会を逸してしまいました。 こちらボルチモアでは、春が少しずつやってきて、花咲き乱れる日々になり、娘が住むワシントンDCも桜が満開で、この時に今年のごあいさつを、と思っておりましたのが昨日。しかし何ということでしょう。私の住む街ボルチモアで予想もしなかった難しいことが昨夜起きました。皆様も船が橋桁にぶつかって橋が全壊してしまったニュースをお聞きになったかもしれません。死傷者の方が出たことが心から痛ましく思います。何と難しい事実でしょう、このような美しい春の日々に。 この埋めるにはとても難しい我々の人生というものを、誰かが大変上手に、かつ深みを持って書いておられたな、と思いをはせた時、40年近く前に大学に入る以前の私がどこかの書店で手に取った遠藤周作の小説の中の、何が起きても「あまりに青い空」が何も変わらないかのごとくあ
2024年3月28日


新しく雑誌の特集号が出ます:「臨床精神医学」雑誌12月号
昨年2022年12月20日に日本医療政策機構(HGPI)と共催でシンポジウムを開催したことはメッセージでもお伝えしておりました。テーマは「当事者視点で考えるデジタルテクノロジーの利活用促進に向けた目指すべき方向性」で、この時のシンポジウムサマリーはウェブでもアクセス可能です。 https://hgpi.org/events/mh2019-report.html 日本医療政策機構(HGPI)とは共催シンポジウムをこれまでに2回行っており、1回目の2019年12月のものは、「出版物」のところでもご紹介したように、「臨床精神医学」雑誌に特集号として取り上げていただきました。 今回、同じく「臨床精神医学」雑誌の12月号(2023月12月5日発行)にて、この2022年の共催シンポジウムの内容も取り上げていただくことになりました。この12月号のタイトルは「デジタル時代のメンタルヘルス」です。このシンポジウムにはアカデミアの分野に限られず、当事者の方にも多数来ていただき、産業界の方々にも、また政官両方からもお越しいただきました。こうしたマルチステークホル
2023年12月6日
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